
台湾のAFVモデルより発売されています、アメリカ軍戦車駆逐車のM10GMCを作っていきましょう。

前回は車体上部を組み終わった。
今回は残る砲塔部分を組んで、全体の組み立て作業を終えよう。

M10の最大の特徴でもあるオープントップの旋回砲塔。
ドイツ軍の自走砲や駆逐戦車とはまた異なった特徴というか。

設計思想の違いを模型でも感じられますな。

それでは作戦を再開する。
主砲の組み立て


オープントップな戦車駆逐車なので、砲塔は外装だけでなく内部の再現が必要となります。
まずは主砲から組んでいきましょう。

M10の装備していた主砲はM7、3インチ対戦車砲。
3インチなので、メートルに直すと76.2mmだ。

各国の艦砲もそうだけど、この時期はメートル法の国でもインチ単位のものが多いというか。
そういえばM4シャーマンも後に3インチ砲(76.2mm砲)装備だったよね。

M4のはM1・3インチ砲らしく今回のM7・3インチ砲とは別物だとか。
ちなみに後に登場することになるM18ヘルキャット戦車駆逐車はM10と同じ戦車駆逐車でありながら、M4と同じM1砲を装備しているようですな。


キットでは砲尾の部品をあれこれ取り付ける指示が出ていますが、砲尾横の合わせ目を処理したいのでまずはそれの接着から。
本キットは金属製の砲身にスプリングを組み合わせて、それを砲尾基部で挟み込む形になります。

砲の駐退ギミックが再現できる感じだね。
金属パーツは大丈夫だけど、プラパーツ同士は接着剤でくっつかないように注意しないと。
流し込み式とかを使う場合は少量に済ませたほうが良さそう。


接着して合わせ目を消した後、周りの部品を取り付けていきます。
見た感じ、本体との接続部分はプラ同士の噛み合わせになりそうですな。

金属砲身だし、緩くて下がってこないか心配なんだよね。
部品構成によっては気にしなくてもいいんだけど。
砲塔本体の組み立て


続いて砲塔本体に。
オープントップなのでここの内装パーツもばっちり再現されています。
装甲板の内部は押し出しピン跡が凸状に残っているので、まずはそこを削って処理するのがよいかと。

右上になんか細長い部品がたくさん。

F5番パーツですな。
切り取り方が悪いと間違いなく折れますので、大まかに切り出した後、ゲート跡部分を削り落とすようにして処理するとよいかと。


このキット、中期型のM10に後期型のM10の部品を追加したような構成になっている。
なので中期型の後ろ面が斜め構成になった装甲板や、楔型のカウンターウェイトも余剰パーツとして付属する。
1パッケージで中期型と後期型の違いが楽しめるような構成になっているんだ。

この記事を書いている2026年5月現在はAFVクラブのM10よりも、タミヤのM10のほうが入手しやすそうだけど。

今作っているAFVクラブの後期型キットの購入時期が大体2014年ですからね。
タミヤの中期型発売前だったので……。


押し出しピン跡を処理したら、まずは外装から組み立て。
中期型に後期型の部品を継ぎ足した構造だからか、やや合いが気になりますな。

後ろ面とかは中期型と後期型で共通なんだよね。
変化があった側面は新規パーツという。


多少の隙間は伸ばしランナーを溶着。
整形して埋めてしまいましょう。

後面の部品は平らなものを折り曲げて使うよう指示が出ているけど……
微妙に幅が広く感じたので、筆者は一度折り曲げる部分を切り離し、切り口を削ってから再接着している。


ある程度組み立てたら奥まった部分を暗色で塗り潰し。
後でプラ地が見えることを防ぐようにします。

カウンターウェイト周りは細かい部品が多いね。
細かい部品同士の接着も多くなるから、位置決めには注意して……。

先に細かい部品同士で接着してから、砲塔本体やカウンターウェイトなどにその部品を接着するほうがやりやすいかと。


主砲は砲塔上部パーツで本体と挟み込むように取り付け。
瞬間接着剤で軸を太くしてみましたが、かえって砲塔上部パーツが上手く収まらない事態に。
なので結局削って調整する展開になりました。

金属砲身の重さに負けて下がってこないか心配なんだけど。

それに関しては問題なかったですな。
砲塔内部にA13番パーツという、縦向きのコイルバネ状パーツを取り付けるのですが、そこで砲塔を保持してくれる形になりましたので。

カウンターウェイト部分は鉄の塊感を出すため、タミヤのリモネンセメントを使った鋳造表現に似たようなものを加えて変化をつけてみた。
この部品が実際に鋳造なのかは不明だけどね。
それと砲塔後部内部のN5番パーツのフックは脆くて部品切り出し時に破損したので、0.5mm径の真鍮線に置き換えている。
装備の取り付け


いつもなら省略する砲塔の外付け機銃。
M10は車体に機銃を装備していないので、今回はこれを省略せずに取り付けてみましょう。

弾薬箱部分は蓋を閉めた状態と、開けてベルト弾帯を接続した状態の選択式。
今回はお手軽さを重視して蓋を閉めた状態にする。

どっちにしろ弾薬箱が真っ二つだから、合わせ目消しをする必要があるけどね。
合いが悪いし凸凹しているからちょっと処理しづらかったり。

画像左側に弾帯と一緒に写っているのは牽引ロープ用の部品。
今回こちらは取り付けない。


最終的にこんな感じに。
側面には車体にも使った、増加装甲取り付けボス用のボルトを接着するのを忘れずに……。

ボルト部分はやや浮き気味だったので、一度ピンバイスで取り付け部分をさらってから接着すると安定する。
今回の戦果


砲塔を車体に乗せるとこんな感じに。
オープントップで砲塔リング部分も再現されている都合か、引っ掛けるポイントとかはありません。
持ち運びには注意ですな。

M4系列の派生車とは思えないような、直線的でスマートな見た目がカッコいいんだよね。
防御力は低いみたいだけど。


乗員防護用の天井パーツは付属するものの、今回は使わなかった。
貴重な部品なので大切にとっておこう。

他社製品だとあんまり付いてくる事例がないみたいだね。

このキットを購入した当時はタミヤ製品が発売されていなかったというのもありますが……
実際のところ天井パーツ目的で筆者は当初購入したみたいですな。
筆者は戦車道用の車輌にでもするつもりだったのか……。

あの戦車道は乗員保護の都合で、オープントップ車はそのままだと試合に出場できない規定があったんだっけ。
劇場版のカール自走臼砲の事例もあるし、乗員保護の改造を施せばいいみたいな。


キットで気になった点としては、砲塔内後部に取り付ける指示が出ているこのD31番パーツ。
Dランナー内を探したのだが、どこにもなかった。
他のランナーにもそれらしい部品は存在せず、説明書のパーツ一覧にもそれらしいものがなかったので、最初から付属しない部品だと筆者は判断している。

誤植か何かかな?

取り付け用のダボなどもないので、ここは手を加えずそのままにしておこう。
今回はここまで。
次回は塗装やマーキングとなる。

続きは次回!










