
台湾のAFVクラブより発売されています、後期型のM10ウルヴァリン戦車駆逐車を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングをして完成に持ち込もう。

ようやく完成に。
このキットも結構長い間放置していたみたいだけど。

確か2014年ごろ購入のはずなので、12年放置してからの完成ですな。
ただそれなりに苦戦するような内容だったので、このくらいの放置が適切だったのかもしれません。

当時の筆者だったら完成にたどり着けず途中で遺棄していた可能性が高い。
途中で遺棄したものがまだまだたくさんあるんだけどね。
それでは作戦を再開する。
スコープ位置の修正


前回の時点で主砲の照準器の向きが不自然なことに気がつきました。
なのでエナメル溶剤を流し込み、接着箇所を弱らせてから剥がして再接着しています。
これで真っ直ぐ前を向く形になりましたな。

ついでに忘れていたスコープのレンズの塗装。
キットでは「ブライトブルー」って書かれていて、クレオスの塗料だとインディブルーが指定されていたね。

レンズなのでクリアー塗料を使いましょう。
タミヤエナメルのクリヤーブルーを流し込んでいます。
これは操縦席ハッチのペリスコープなどにも使ってみることに。

そうそう、照準器のレンズ部分はキットのままでは平らになっている。
なのでここはあらかじめピンバイスで凹みをつけておいた。
よりこだわるなら、レンズ系のクリアーパーツを貼り付けてもいいだろう。
エナメル塗料でのウェザリング


そんなこんなでウェザリング。
まずはエナメル塗料を使ったものを。
- スミ入れ
- ドライブラシ
- オイル染み
- 排気管の錆下地
などですな。
この辺りは過去記事を参考にしていただければ。

また過去記事ラッシュで手抜きしている。

「同じようなことを何度も書くのが億劫」
ということで、筆者は一連の記事を用意しましたからね。

錆の下地っていうのは……。

単純に排気管部分にタミヤエナメルのハルレッドを塗りたくっただけですな。
本来は下地無しでウェザリングカラーをいきなり塗っていたのですが、だんだんとウェザリングカラーの隠ぺい力が気になったらしく。
クレオス製品でのウェザリング


続いてクレオスのウェザリングライナー・カラーを使用したものを。
- チッピング(傷)
- 雨だれ
- 錆
といったところです。
これらも過去記事を参考にしていただければ。

前述通り、排気管は下地を塗っている。
ただエナメル塗料がウェザリングカラーと混ざるのか、これでも触れたときに剥がれて地の部分が見えることがある。
筆者は他の塗料を使うか検討中だ。

ただ他の種類の塗料だと変なところに付いた時にふき取りがしづらいんだよね。
エナメル塗料やウェザリングカラーは馴染ませやすいんだけど。

錆色を塗るついでに、工具の木目も塗っています。
ただ今回柄に使ったライトブラウンが光沢塗料だからか、木目が引っかからず綺麗に拭き取れてしまいますな。
これは最後のつや消し時にもう一度挑戦しましょう。
足周りのウェザリング


足周りもほぼ過去記事通り。
ただ履帯は全金属製なので、先にタミヤエナメルのハルレッドを塗りたくって奥まった部分の錆っぽくしています。

ゴムカバー付きの履帯が多いM4シャーマン系列の履帯だけど、T49型履帯は全金属製だったね。
模型としてはゴム部分と金属部分の塗り分けが不要というのが嬉しかったり。

車体側面に搭載するグローサーも、履帯に取り付けて使うもの。
なので同じようなウェザリングで仕上げてしまおう。
ここでは写っていないけどね。
完成へ……


最後につや消しクリアーを吹きつけ、各部を組み立てて完成にします。
ここでまたトラブルが。
エナメル溶剤で接着箇所が弱ったのか、例の誘導輪周りで部品が剥がれました。

うーん、やっぱり可動履帯に変えたほうが……。

時間がないのでここは瞬間接着剤で再度組み立てた。
いつもなら履帯上部を転輪上部に接着するけど、そのあたりの強度も考えて今回は固定しなかった。
ほとんど目立たないというのもあるけどね。
それでは以下、完成品ギャラリーとなる。
AFVクラブ M10ウルヴァリン戦車駆逐車(後期型) 完成!







こうオープントップのものだとなんか兵士のフィギュアが欲しくなるけど……。

今回は組み立てに苦戦していたので、筆者の気力が保たず……。




以前作ったM10偽装パンターと。
後方撹乱のためにM10に偽装したというやつですな。
本来は鹵獲した米軍車輌をそのまま使う予定だったようですが、数が集まらずこのような形に。

正面から見ると似ているように見えるかな。
さすがにサイズとかは違うけど。

当時の兵士達が全員戦車マニアというわけでもないので、これでも十分なのだろう。

そういえばなんかM10の主砲の根元の塗装が剥がれていない?

筆者が動かしたところ剥がれてしまったようです。
塗り直すと余計不自然になりそうだったので、そのままにしておきましょう。
76.2mm砲のM4シャーマンも、根元が擦れて銀色になっているものが多いですし。
作ってみた感想のコーナー


筆者始めての米軍戦車駆逐車の完成。
感想は……。

筆者の感想としては……
- オープントップ車輌で砲塔はもちろん車体側もある程度内部は再現されている。合いの良好な車体上下や可動式の操縦手・通信手ハッチのおかげで完成後もそれらを楽しめる
- 金属砲身や天井パーツなどおまけ多め。特に天井パーツは貴重
- 車体上下以外は部品の合いにやや難あり。サスペンション外装や砲塔外装など、隙間ができやすい。今回はプラ材を練り込んで解消。
- 肉厚の部品が多いからか、ヒケによる大きな凹みが発生している部品が目立つ。組み立てる前に要確認。
といったところ。
少々部品の合いに難ありだが、可動ギミックなどが特徴的な内容となっている。
履帯の取り付けに苦労したが、これは経年変化で履帯パーツがが縮んでいるという可能性も捨てきれないのでノーカン。

模型ですとM10は中期型が多数派らしいので、後期型は珍しいですな。
調べたところ、2026年5月現在は他にはアカデミー製があるぐらいのようです。
同社は後期型の他、中期型や中期型のソ連仕様などを発売しているとか。

純粋なM10ではないけど後期型のM10をベースにした英軍の17ポンド砲搭載型、 M10 IICアキリーズ戦車駆逐車ならAFVクラブ・タミヤ・アカデミーの3社から発売されている。
そちらも合わせて検討したいところだ。

また唐突に新しい車輌が。

M10戦車駆逐車にシャーマン・ファイアフライ同様の17ポンド砲を搭載したものですな。
英軍は
- 中期型までの、前期型砲塔の搭載車→M10 I(ワン)
- 後期型以降の、改良型砲塔の搭載車→M10 II(ツー)
と区別。
17ポンド搭載車はCの文字をつけていました。
なのでM10 IICは「後期型M10の17ポンド砲搭載車」
ということになりますな。
ちなみにアキリーズの名前はギリシャ神話の英雄アキレスから来ています。

一般人にはアキレス腱の名前で知られているような。

今回のAFVクラブのM10後期型はT49型履帯を装備している。
この履帯も各メーカーのM10シリーズでバラつきがあるようだ。
M10ファミリー、気になった人はぜひともチェックしてもらいたい。
今回はここまで。
次回はまた別のものに着手予定だ。

続きは次回!














