
スペシャルアーマーの35(t)指揮戦車を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリング作業をして完成させよう。

……実際は先月に完成していたんだよね。

ですな。
本日は4月1日ですが、これは本当のことです。

昨日の集計でちょっとだけ見せたけど実際はどんな完成品になったのか、これから確かめてみよう。
スミ入れ兼ウォッシング

手始めにスミ入れ兼ウォッシングから。
全体にガイアノーツエナメル塗料の埃色を薄めて塗布。
リベットなどモールド部分にはタミヤエナメルのスミ入れ用ブラウンを流し込みます。
乾燥後は溶剤で拭き取りましょう。

この車輌の車長ハッチ四方にはペリスコープがついている。
ここはタミヤエナメルのフラットブラックとスミ入れ用ブラックを使って濃度を調整しつつ、ペリスコープ部分の凹みに塗っている。

エナメル塗料は溶剤で拭き取りやすいのが利点だね。
奥まったところも拭き取りと併用して簡単に塗り分けられるみたいな。

余談だけど……
溶剤が効きすぎたのか、はめ込んでいた車長ハッチに浸透してヒビが入った。
スケールモデルはガンプラに比べて肉厚だけど、割れるときは割れる。

あらら。

まさか割れるとは。

基本的にスケールモデルの場合は接着部分が溶剤成分で外れるぐらいで済むパターンが多いからね。
今回のケースは珍しい。
ハッチのヒビはこれ以上広がらないように内側から再接着。
キューポラ周辺を少し削ってはめ込み負荷を和らげ、ヒビ部分は後でウェザリングをして誤魔化そう。
ドライブラシ

続いてドライブラシ。
今回はグレーの車体なので、明るめのグレーでハイライトを入れます。
タミヤエナメルのニュートラルグレイを使ってみましょう。

ドライブラシについては過去記事参照だよ。
今回は細かいエッチングパーツをたくさん使っているから、擦る際は力加減に注意して……。

オイル染み!

後部のエンジンデッキとかには筆者特製のタミヤエナメルオイルカラーを撒き散らすよ。
これも詳しくは過去記事参照……。


筆者特製カラーはタミヤエナメルのフラットブラックとクリアーオレンジの混ぜ物ですな。
近年はガイアカラーのエナメルでもオイル色が発売されているので、そちらを使うのも良さそうですね。
ウェザリングカラーの錆と傷

続いてウェザリングカラーで車体上面を汚していきます。
まずは傷類。
同カラーのグランドブラウンを筆にとり、可動部やら角やらにチョコチョコと置いていきます。
なるべく塗り分け部分がギザギザになるとそれらしく見えますな。

なるべく「液体を塗っている感」をなくしてあげるのがポイントかな。
排気管は錆。
同カラーのステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラックの順にペタペタ塗って排気管の錆と煤部分を出しているよ。
これも過去記事が詳しいね。


過去記事では工具ごと錆びさせているけど、今回は排気管のみに留めている。
ウェザリングライナーで雨だれ

続いてウェザリングライナーで雨だれ。
錆色セットのスートブラックを使って線を引いて再現しているよ。

線を引いて溶剤を含ませた筆・綿棒・フィニッシュマスターで伸ばしてやります。
これも以前過去記事で触れていますね。
本ブログの黎明期のものなので、またリメイクしたい記事ですが……。


ウェザリングライナーは2022年4月現在、錆色・泥色・雪色の3種類がある。
筆者はまだ雪色を持っていないみたいだけど……。
足回りの泥汚れを施す

続いて足回りの泥汚れを。
まずはウェザリングカラーのグレイッシュブラウン。
これを適当にペタペタと塗ってから、半乾き状態のものを擦ってぼかしてやります。
作業前に完全乾燥してしまったのなら、溶剤を少し含ませた筆やらで擦ってやると溶けてくれます。

泥はね防止の役割をもつフェンダー周辺を境目に塗り分けてやるとそれらしくなるかな。
後は転輪と履帯の擦れる部分はなるべく汚れを落としておきたいところ。
ここは走行中常に擦れて磨かれているからね。

これだけでは物足りなかった、というより粗を隠したかったので更に盛り付けます。
クレオスよりウェザリングペーストのマッドブラウンを用意。
泥が溜まりそうな奥まった部分を中心に盛り付けて、立体感のある泥を再現します。

前回作ったFCM36と同じような感じかな?


最後に乾いた土の上を走行して、履帯の凸面が磨かれた感じを再現。
タミヤエナメルのクロームシルバーをドライブラシします。

……なんか履帯というよりも土がピカピカ光っているような。

一連の作業で履帯表面が凸凹していたからかもしれない。
一度表面をふき取ってから再チャレンジだ。

そんなこんなで最終的にはこんな感じに。
イメージとしては1940年6月の対フランス戦辺りでしょうか。

本車が所属していたのは第1軽師団改め第6戦車師団。
同師団はフランス戦でルントシュテット将軍率いるA軍集団配下となり、アルデンヌの森を突破し英仏連合の背後を突くことになる。

ポーランド戦では1輌のTKSに10輌の35(t)が撃破され、ソ連戦では寒気によるブレーキの不具合やT-34・KV-1に太刀打ちできず……。
フランス戦が35(t)の最も輝いた時期ですな。

フランス戦時の同師団は35(t)のほか、II号戦車やIV号戦車も配備されていたようだ。
最後の仕上げ

とにかく最後の仕上げをしよう。
タミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシで吹きつけ、その最中にタミヤのウェザリングカラーを擦り付ける。
Aセット全般を足回りの砂埃に。
Bセットはススを砲口、サビを予備履帯に使っている。

これで完成かな?

ですな。
以下、ギャラリーとなります。
スペシャルアーマー 35(t)指揮戦車 完成!

そういえば、筆者は以前同型のキットを作っていたよね。

アカデミー社製品ですな。
それの通常型と並べてみましょう。

なんか微妙に違うような……。

砲塔やキューポラ周りが少し違って見えるね。
アカデミー製品はやや横に広めで、スペシャルアーマー(CMK)製品は少し縦長に感じる。

作ってみた感想のコーナー

ちょっと手こずった感じだったね。

新発売とは言ったものの、実際は古いCMK製品にエッチングパーツとレジンパーツを追加したものだ。
今でこそ35(t)系列はアカデミーやブロンコからも発売されているけど、それまでは長らくCMK製品に頼ることになっていた。

両製品とも、2010年代のつい最近になって発売されたキットですからね。

今回のキットは元が古いのでパーツの精度にやや難有りといった感じかな。
のっぺりしたジャッキとか、斜めになっている起動輪・誘導輪の接着面とか。
全く組めないわけではないんだけど。

筆者も素人時代にタミヤ箱のCMK製品を組んでいますが、特に問題なく完成させていますからね。

筆者が今回苦戦したのは指揮戦車特有のフレームアンテナや追加のパーツ類が原因だね。
ジェリカンは底面の荒れが気になり付属のレジン製は使わず、エッチングパーツもプラストライプで追加工作することに。
後はジェリカンラックが上手く取り付けられず、設置済みのアンテナの位置を修正したり。

この辺はアンテナよりも先にジェリカンラックを取り付ければ良かったかも。

キットの値段は最近のものと比べると安価なのが利点。
納品書を確認したところ、筆者はこのキットを2392円で購入したようだね。

レジンパーツとエッチングパーツが付属していますが、近年の1/35キットとしては比較的安価な部類ですな。
アカデミーの35(t)系列も比較的安価な部類でしたが……。

新しいだけあって、アカデミーやそれを元にしたエアフィックス製品のほうがパーツの精度は高い。
ただあちらは何故か目立つところに押し出しピン跡が多数あったね。
車体前後のフックとか、前面のアンテナ基部とか。
もっとも、スペシャルアーマー(CMK)はアンテナ基部がヒケで凹んでいたけど。


ブロンコ製品は……筆者はまだ買ったことがありませんな。
見た感じフルインテリアだったり、東欧諸国所属車がラインナップされていたりするそうですが。

あちらも組んで、3社製品で作り比べたいものだ。
とりあえず、今回のスペシャルアーマー版はこれで終了だ。

次回も、お楽しみに~。