
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者の合わせ技・タミヤのR35とH39を組み合わせたH38軽戦車が無事完成しましたな。
これでR35&H39のやつは片付いたわけですが……。

勢いに乗った筆者が積み山の戦車を引き続き崩したがっている。
なので今回はそこから掘り出して来たものの紹介だ。

戦車の在庫もだいぶ減ってきたけど、何が出るのやら。

ただ一つの箱に何個も入っているパターンがありますからね。
減ってきたとはいえ、まとまった数があります。

幸い、今回は箱と中身が一致していているものだけどね。
今回のお題 トライスター 38(t)軽戦車E/F型


今回作るのはこちら。
トライスターより
38(t)軽戦車E/F型だ。

トライスター、初めて聞くメーカーかな?

かつて香港にあったメーカーのようですな。
残念ながら随分前に活動停止、2026年9月現在は存在しないようですが。

ただキットの金型自体は中国のホビーボスが引き取っているようで、引き続きそちらから発売されているようだ。
情報によるとボックスアートも同じものが使われているようなので、店頭でも発見しやすいはず。
38(t)軽戦車E/F型とは?

この戦車は第二次世界大戦期に活躍したチェコスロヴァキア製の戦車だ。
同型車を7年ぐらい前にタミヤ製品で組んでいるから、詳細は割愛して簡単な説明で終了させよう。


懐かしいですな。
確かここの開設以来最初の新製品レビューだったはずです。

同型……
とはいっているけど、タミヤのはなんか車体側面にでかい雑具箱を増設しているから見た目はだいぶ異なるんだよね。

38(t)の歴史を簡単に語ると……
- 元々はLT-38、LTvz.38といったような名前でチェコスロヴァキアのČKD社が開発した戦車であった。名前のとおり1938年採用。
- しかしミュンヘン会談の結果、同国は総統閣下のドイツにドイツ系住民が多かったスデーテン地方の割譲が決められ、後に国ごと併合されてしまう。
- ČKD社もBMM社という名前になり、この戦車もPz.Kpfw.38(t)という名前でドイツ軍向けの生産となる
といった流れだ。

(t)はドイツ軍が国外製装備に付与する符号で、チェコ製を意味しますな。
戦車模型の初心者は重さのトンと勘違いすることが多いようですが。
ちなみに38(t)の重さは約10トンだそうで。

同じような経緯の車輌といえば35(t)がいたよね。
あっちはシュコダ社製だっけ。


35(t)が性能的に不十分なものだったので続いて開発されたのが38(t)だったようですな。
もっとも出遅れたため、あちらと異なり併合前のチェコスロヴァキアには配備されていなかったようですが。

今回作るのはE/F型。
38(t)は元々装甲厚が最大25mmだったんだけど、これが不十分だと判断されて直前のC/D型では車体前面が40mmに増厚。
E/F型では車体前面装甲が50mm厚に強化される。
また側面も30mmに強化され、これら強化による重量増に対応するため足周りは前部のリーフスプリングの枚数を増やして対応している。
外見としてはそれまで段が付いていた戦闘室前面の装甲が、生産性向上のため1枚板の構成に変更されていることが特徴だ。

戦闘室前面が段付きのものから1枚板になったのはIV号戦車と同じだね。



C/D型同様、E/F型はそれぞれ生産時期の違いで外見はほとんど同じもののようですな。
1940年の暮れから翌年にかけて生産されたのでフランス戦には投入されておらず、主にバルカン戦線やバルバロッサ作戦に投入されたものが多いようです。
アフリカ戦線には送られていないようですな。

純粋な国産戦車に代わり、初期のドイツ軍の快進撃を支えた38(t)軽戦車。
今は亡きトライスターの製品で再現してみよう。
箱の中身を確認する


というわけで箱を開ける。
中身は……。

これはまた中途半端な作りかけ状態に。

確か以前組んだ3輌目のP40と同じ店で購入した、10年ぐらい前のものでしたな。
当時の筆者ではうまく組めない上に砲身を破損させたので、止まってしまったようで。


当時はまだタミヤ製の38(t)が存在せず、当該車輌を作るためには海外製品に頼る必要があったんだ。
そんな中見つけたのがこのトライスター製品だった。
筆者はここの開設以前にトランペッター製やドラゴン製も組んだことがあったので、何とかなると思っていたのだろう。

なんか38(t)ってほとんどのキットがE/F型だよね。
それ以前のはないのかな?

2026年9月現在、このキットと同じトライスター製(現ホビーボス)から発売されているB型が唯一の初期型のようですな。
自走砲との金型共用のためかほとんどのキットがE~Gの後期型で、初期型38(t)のキットは珍しく……。


残存の部品をチェック。
外装はあらかた組み終わっていますな。
可動式履帯がほぼそのまま残っています。
バリやパーティングラインが激しいので、それで筆者が放置したのでしょう。

左下のはIV号戦車の砲塔かな?
こんなの使うんだ。

後で掲載するけど、説明書のパーツリストにこの部品の存在は書かれていなかった。
なのでメーカー側が間違えて入れた可能性が高い。
ちなみにトライスター、38(t)系列の他にはI号系列やIV号系列を多数発売していた。
無論、それらも現在はほとんどがホビーボスに移っているようだ。

I号にIV号に38(t)戦車。
同時期にドラゴンからも同じ車輌のキットが多数発売しておりますので、そこで消耗したのか……。


デカールやエッチングパーツ。
エッチングパーツはほとんど使用して残っていませんが、このキットは工具の止め具がほとんどエッチングパーツとなっておりますな。
デカールは表記を見たところ、高品質でおなじみのカルトグラフ製のようです。

2006の文字があるから、2006年初版ってことかな?

おそらく。
38(t)をいくつか発売していたトライスターですが、どうやらこのE/F型がその一番手のようですな。


参考のために説明書のパーツリストを。
タミヤよりは多く、ドラゴンよりは少ないパーツ数といったところだ。
ただ右側の組み立て説明書のとおり、足周りは可動式のため部品点数は多めとなっている。
転輪のゴムリムまで別パーツになっているという随分と凝った内容だね。

一時期のドラゴンもやたら部品を分割していたという話を聞きましたな。
IV号戦車D型だったような……。

しかし随分と汚れた説明書だなぁ……。

購入してから10年近く放置していますからね。


収録された塗装・マーキングパターンは6種類。
いずれも1941~42年、クリミア半島からロシア戦線と、東部戦線の車輌となっています。

タミヤ製キットと違って雑具箱なしだから、塗装図でも側面からの形状がだいぶ異なるね。

筆者はまだどれにするか決めていない。
ちなみに調べたところ、同じ車番でもキットによってはその雑具箱があったりなかったりする。
今回余った分をタミヤなど他社製品に回しても面白そうだ。

塗装図1番の833号車、これは筆者がここの開設以前に作ったトランペッター製に収録されており、それで仕上げたみたいですな。
なのでこの車輌で作る可能性は低いかと。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回からこの残骸を修復して形にしていこう。

主に履帯の組み立て、折れた主砲の修復、残りのエッチングの取り付け作業になりそうですな。

こういうのって紹介するのに困るんだよね。
見ている側としても、こんな中途半端なのじゃあキットの全容がわかりにくいし。

似たようなキットを購入してきて並走するという案もあったけど、なかなか手に入れられなくてね。
これ以上放置するわけにもいかないし、このタイミングで処理してしまうことにしよう。

もっとも、複数同時製作には不向きなキット構成をしているというのが本音のようですが……。

裏で製作を始めている筆者が早速履帯で苦戦しているようだ。
それについては次回お届けしよう。

続きは次回!
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