ブロンコモデルより、ハンガリー軍のトゥラーンII重戦車を作っていきましょう。
前回は砲塔と牽引ロープ周りを組んだ。
今回は残るシュルツェンを組み、全体の組み立て作業を終えよう。
あれだけあった部品もほとんど組み終わりで、後は最後の難所のシュルツェン。
ここを越えれば組み立ては完了なんだけど。
ほぼエッチングパーツの塊。
金属部品の接着が苦手な筆者はどう攻略するのか……。
前進あるのみ。
それでは作業を再開しよう。
エッチング製のシュルツェンを組もう
さてシュルツェンを組みます。
説明書ではこんな感じになっていますな。
これはまた細かそうな作業が連続しそうだね。
説明書を眺めているだけでキットは完成しない。
実際に作業をしてみよう。
使用するパーツ類。
付属のエッチングパーツ2枚のほか、わずかに残ったプラパーツですな。
ドイツ軍のシュルツェンと違って、板部分は一体成型なんだね。
取り外しとかが大変そうに見えるけど。
砲塔シュルツェン架の組み立て
まずは砲塔シュルツェンのシュルツェン架から。
切れ込みに合わせてパーツを曲げ、瞬間接着剤を使い所定の位置に貼り付けていきます。
シュルツェン架には穴が開いており、それを車体のリベット部分に合わせればよい。
説明書をよく見て、どのリベットに合わせるか確認しよう。
組み立てるとこんな感じに。
リベット部分に合わせればいいだけなので、取り付け位置ははっきりしているのがうれしいですな。
パーツの曲げ角度は大体でいい。
後でシュルツェン本体と組み合わせる際に、現物合わせで微調整しよう。
あまり曲げを繰り返すと金属疲労で折れる可能性も高い。
砲塔シュルツェンの組み立て
続いてシュルツェン本体の組み立て。
まずは裏側のコの字フックを接着。
エッチングパーツにエッチングパーツを組み合わせる形になりますな。
これはかなり難しそうな。
ところが実際に行ってみるとそうでもなかったりします。
- 取り付け位置がはっきりと示されている
- 取り付け位置は微妙に凹んでおり、そこに押し付けるように接着するとピタリとはまる
と、意外と組みやすいようになっています。
網目を埋めないように、接着剤のはみ出しに注意しましょう。
たまたま作業中の筆者は爪が長かった。
なのでエッチングパーツの曲げや接着部分への押し付けに有利に働いたようだ。
基本的に爪が長いと作業しづらそうな気がするんですけどね。
ヤスリがけ時には削りカスが入ったり、塗料や接着剤が流れ込んだりしますし。
エッチングパーツの取り扱いはピンセットが基本です。
コの字フックが取り付け終わりましたら、表面のパーツ類も接着。
その後は仮組みをしてシュルツェン架の角度を微調整しましょう。
これで砲塔シュルツェンは組み立て完了です。
ちなみにコの字フックはP4番パーツとP12番パーツの2種類がある。
筆者は側面に貼り付けるP12番をP4番パーツと間違えてしまい、一度やり直している。
実際は
- P4番パーツ→砲塔後部、車体
- P12番パーツ→砲塔側面
に使うよ。
車体シュルツェンの組み立て
続いて車体シュルツェンを組みます。
こちらはプラ製のシュルツェン架を設置済みなので、本体側だけ作りましょう。
フックパーツは非常に細かく、一個ずつ作っていくのは骨が折れる。
なので
- 先にフックを全て折り曲げて加工(紛失しないように塗料皿などに入れておく)
- ゼリー状瞬間接着剤をビニールなどの上にあらかじめ出しておく
- ピンセットでつまんだフックを、出しておいた接着剤に軽く付けてから所定の位置に接着
といった手順で進めている。
筆者は紛失しないように皿とかに出しても、皿ごとひっくり返したりするんだけどね。
今回は大丈夫だったみたい。
組み立て後はこちらも仮組み。
シュルツェン本体が一体成型なので、前後全てのフックを合わせるのが難しいですな。
シュルツェン架もプラ製で溶着済みなので、やや微調整が難しい。
斜め配置であることもしっかり確認しよう。
今回の戦果
履帯も仮留めして、ようやく組み立ては完了です。
長かったですな。
まだ組み立てが終わったところなのに、もう8記事目だよ。
難所と思われたシュルツェンでしたが、そこまで苦戦しませんでしたな。
今回はここまで。
次回はようやく塗装作業になる予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット