模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はサイバーホビーのV2ロケットが完成しましたな。
今回は……。
筆者が苦戦しながら進めている戦車がなんとか紹介できる状態になった。
今回はそれにしよう。
苦戦っていっても、ブロンコのズリーニィじゃないよね?
あれ以上の難キットはしばらく出てこないかと。
今回のお題 サイバーホビー ティーガーI H2型
今回作るのはこちら。
サイバーホビーより、ティーガーI H2型だ。
ティーガーだけどなんか違うような。
計画に終わった7.5cm砲搭載型ですな。
ティーガーI H2型とは?
ティーガーIについては今までも散々語って作っているから、詳しくはそれらを参考にしてほしい。
第二次世界大戦中盤に登場したドイツ軍の重戦車だったね。
100mm厚の装甲や強力な8.8cm砲を装備して、当時の一般的な戦車とは一味違う戦闘力を持っていたという。
そんなティーガーIだけど、ある案が浮かんだ。
主砲の8.8cm砲を、小さい口径だけどより貫通力に優れた70口径7.5cm砲に換装するというね。
それのための専用砲塔も計画され、木製のモックアップも作られた。
それが今回作るティーガーI H2型だ。
70口径7.5cm砲。
後のパンターやIV号駆逐戦車が搭載するものですな。
8.8cm砲のティーガーIは100輌で生産が終了。
101輌目からこの砲塔を搭載したH2型の生産が始まるはずだった。
しかし同時期に同じく70口径7.5cm砲を搭載したパンターの1番手、D型が生産を開始。
そちらに砲を優先的に供給することになり、ティーガーIは引き続き8.8cm砲装備で生産されることになる。
最終的にティーガーIは最後まで8.8cm砲装備で生産が続き、7.5cm砲装備型は実際に生産されなかった。
そういえばIV号駆逐戦車もパンターと重なって、当初は48口径7.5cm砲装備で生産されたね。
幻の虎ティーガーI H2型。
サイバーホビーから発売されているキットで蘇らせてみよう。
箱の中身を確認しよう
とりあえず箱を開封。
中身はこんな感じに。
ドラゴン系列らしく、パーツは多めだね。
しかしこれでもまだ少ないほうですな。
パーツその1。
上段左のランナーが今回の目玉である7.5cm砲の砲塔だ。
なんか車体のサスペンションが一体成型だね。
転輪もつながっているし。
かつて発売された、オレンジボックス版のキットが元になっているようですな。
あれは足周りを一体化することで、組み立ての負担を減らす工夫がされています。
パーツその2。
オリジナルのティーガーIの砲塔パーツも幾つか入っている。
もちろん今回は余剰品となる。
エアクリーナーなどのパーツからもわかるとおり、車体はオリジナルの初期型に近いものとなっているみたいですな。
その他パーツ。
- DSトラック(ベルト式履帯)
- エッチングパーツ(エンジングリル)
- 金属製コードパーツ
だね。
DSトラックは一時期劣化して使えなくなるものが多かったけど、このキットはまだ大丈夫だ。
別売り品には取り替えず、使えなくなる前に組んでしまおう。
エンジングリルの右側にある、毛みたいなのが金属コードだね。
このキットではライトコードをこれで再現するという。
付属のデカールはこちら。
カルトグラフ製の高品質デカールだ。
実際には製造されなかった計画車輌です。
なので別キットからの流用品を使って自由にするのもよさそうですな。
紙媒体は説明書と広告。
広告はこのキットが発売された2014年と同時期に公開された映画「フューリー」のもの。
英国のボービントン戦車博物館に保存されている、本物のティーガーIが登場することでも知られた作品だ。
もう9年前だね。
ということは筆者はこのキットを9年も放置……。
収録された塗装図は3種類。
- 第1SS装甲師団(ライプシュタンダルテ・SS・アドルフ・ヒトラー)第13連隊所属車 1943年7月 ツィタデレ作戦
- 第101SS重戦車大隊所属車 1943年11月 ジトーミル
- 第503重戦車大隊 1943年
となっている。
いずれも車番が複数収録されているから選択可能だ。
前述通り、この車輌は計画で終わり実物は製造されませんでした。
なのでこの塗装図にとらわれず、他の部隊所属とかで作ってもいいでしょう。
どうなるのかな……。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業再開だ。
ドラゴン系列のキットってなんかパーツやゲートが多くて時間がかかる印象だけど……
どうなるんだろう。
しかし筆者はそれ以上にアレなキットを散々作ってきたので。
少しはレベルが上がっているか見物だね。
とりあえず詳しいことは次回以降。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット