
サイバーホビー・オレンジボックスシリーズより、ドラゴン製のヘッツァーを作っていきましょう。

前回は組みかけ品を掘り出して確認した。
今回は組み立て再開。
足周りから組んでいこう。

筆者のヘッツァーはこれで4輌目。
見た感じ手持ちのヘッツァーはこれで最後みたいだね。

一番最初に組んだのがタミヤの中期型でしたが、あれは当時購入してすぐ組んだもの。
その横でアカデミーの後期型や今回のキットが残骸状態で放置されていたわけですが……。

ようやく組む順番が来たというやつだ。
それでは作戦を開始する。
先に合わせ目接着


まずは足周り……といきたいところですが、先に真っ二つな箇所から接着。
主砲は過去の筆者が接着済みだったので、マフラーを貼り合わせてしまいます。

中期型って商品名だけど、マフラーは寧ろ後期型に分類されることが多い縦置きタイプなんだよね。
合わせ目消しに関しては過去記事を参考にしてね。
車体下部の製作


乾燥待ちに早速足周りを進めていきます。
とはいっても、過去の筆者がある程度組んでいるんですけどね。
キットでは車輪ごとサスペンションを取り付ける指示が出ていますが、車輪はとりあえず後回しに。

ここではサスペンションの穴を埋める指示が出ている。
過去の筆者がウェーブの黒い瞬間接着剤を盛ってそのまま放置していたようなので、それを削って処理しよう。
多少の気泡などは後でウェザリングをすれば目立たないので、多少の凸凹は無視してとにかく先に進めることを優先する。


組み立てるとこんな感じに。
変な角度がサスペンションにつかないよう、平らなところで接着剤の乾燥待ちをします。

誘導輪のアームはこの後の履帯取り付けに備えて、まだ接着はしない感じで。
上部の補助転輪が接着済みみたいだけど……。

それは後でどうにか外す。
サスペンションの転輪支持部分(C7番、C8番)はややはめ込みがキツめ。
流し込み式接着剤を使うと浸透して破損しそうだったので、今回は板バネ部分とのみ接着して軸にははめ込むだけにした。
車輪の組み立て


続いて車輪類。
ヘッツァーは38(t)に似た転輪構成なので、枚数が少なくて楽ですな。

新型38(t)をベースにしたものなので、38(t)やマルダーIIIなんかとは厚みや大きさが微妙に異なるのが特徴だ。
転輪裏側に押し出しピン跡があるのはいいとして……
なぜか誘導輪の外側の目立つ部分に押し出しピン跡が設けられている。
例によって昔の筆者が黒い瞬間接着剤を盛り込み済みだ。

誘導輪、微妙に凹んだ形になっているんだよね。
数も多いし整形するのが大変そうな。

その辺りが億劫になって、過去の筆者はこのキットを放置ルート入りにしたんだ。
今の筆者は彫刻刀の平刃でカリカリ削って処理をしてしまうから問題ないけどね。


組み立てるとこんな感じに。
機動輪はぴったり合わず、やや浮いた格好になりますな。
変な角度がついたり、左右の歯がズレた状態で接着をしないよう注意です。

機動輪・誘導輪共にパーツが薄っぺらい。
整形中にうっかり割りそうになるので注意だ。
履帯の組み立て


続いて履帯。
前半の山場ですな。

1枚ずつ切り出して接着していくタイプだね。
それにしてもガタガタしているなぁ。

バリもそれなりにある上に、センターガイドの内側に大きな押し出しピン跡が存在する。
大きく飛び出したものは転輪に干渉するので、ここは削って処理していこう。

これは時間がかかりそうな。
……そういえば筆者はタミヤのヘッツァーのベルト式履帯を余らせていなかったっけ。
それは使えないかな?


それも考えましたが……
そのまま使えそうに見えましたが、ディティールが少し異なるようですな。
真ん中部分のディティールが2分割されているのがタミヤヘッツァーの付属品。
一方今回のキットのは3分割されています。

どうもヘッツァーの履帯は前期型と後期型があるらしく、これはその違いを再現しているらしい。
無論、在庫の前期型履帯を後期型車体に装着したり、生き残った初期・中期型車体に後期型履帯を履かせた可能性もあるから、この組み合わせもありえないわけではなさそうだけどね。


ちまちま削って処理をし、全てのものが処理完了した状態です。
今回はここで一番時間を使いましたな。

左側の弾かれているのは……。

1枚は整形中に筆者が破損させたもの。
残りは整形不良でセンターガイド部分が欠けていた。
画像では3枚あるけど、後に右側の良品山からも1枚出てきた。
ランナーも4枚だから、おそらく金型が1区画分ダメになっているのだろう。


今回は先にある程度繋げてから流し込み式接着剤で接着する方法で。
枚数は指定がなかったので、先ほどのタミヤ製ベルト式履帯を参考に片側95枚用意しています。
付属の履帯は9枚×6列の54枚がランナー4枚分なので……
キットには216枚分含まれる形に。

パーツの精度が悪いからか、ちょっとガタついていてうまく噛み合わないね。
接着剤を多めに流し込んで、溶けたプラ成分でその辺りは補うといいかな。
今回の戦果


そのまま履帯を取り付け。
バラけないよう、折り返し部分は慎重に……。

上部の補助転輪は片側は接着が甘くそのまま取り外せた。
反対側は軸が折れてしまったので、真鍮線で作り直している。
例によって履帯と車輪は接着してロコ組とした。

直前に完成させたIV号もこれを使っていたね。
塗装・ウェザリング中に溶剤成分が浸透して、接着箇所が外れることも多いけど。

今回はここで中断。
次回は車体上部を進めていくことになるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキット