サイバーホビー パンターG型(後期型) 黒騎士物語 製作記①

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戦車・装甲車等製作記
アドルフ
アドルフ

こんなところを見ている方がいるか知りませんが一応ご挨拶を。

どうも、筆者に代わって本ブログの案内を担当しているアドルフという者です。

ヴァルダ
ヴァルダ

同じく、こんなところの案内担当のヴァルダ。

アドルフ
アドルフ

前回新たにアカデミーのIV号突撃砲が完成しました。

今回はまた新たなキット作成になりそうですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

その突撃砲と、以前完成したIV号戦車

いずれもツィンメリットコーティングの記事で取り上げた車輌だ。

今回作るのは、その記事で取り上げた最後の三両目になる。

アドルフ
アドルフ

あのパッケージがやたら印象的なキットですね。

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俺のケツでも舐めろ! 黒騎士物語のパンターを作る

ヴァルダ
ヴァルダ

今回作るのはこちら。

サイバーホビーより

「パンターG型(後期型) 黒騎士物語」

だ。

アドルフ
アドルフ

随分前に筆者が確保、積んでいたものですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

発売は2011年。

この記事を書いているのは2020年だから、9年前に発売されたキットだね。

パンツァーフォー!パンターG型とは?

ヴァルダ
ヴァルダ

今まで作ったドイツ軍戦車のところでも何回か触れたけど、第二次世界大戦の対ソ連戦でドイツ軍は恐るべき兵器に遭遇した。

T-34中戦車だ。

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アドルフ
アドルフ

それまでドイツ軍が装備していた装甲車輌はこの戦車に対してはほぼ無力だった……

いわゆるT-34ショックですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

この戦車への対抗策として、既存の車輌の強化、並びに新型車輌の開発が進んだ。

パンターはそのときに完成した新型中戦車だ。

ライバルであるT-34の影響を受けてか、傾斜した装甲、幅広の履帯を持っている。

アドルフ
アドルフ

設計はII号戦車を開発したMAN社。

ちなみに競作はダイムラー・ベンツ。

あちらは更にT-34に似せた構造をしていますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

G型はパンターの3番目の量産型でシリーズ内の集大成ともいえる。

外見としては、旧式のD、A型は車体側面後部が一部垂直面になっていたけど、G型は完全な傾斜装甲になっている。

また、車体全面上部にある操縦手と無線手のハッチ。

以前の型では持ち上げて左右にずらして開けるスイング式のものだったが、本型ではヒンジで接続されており普通にパタパタ開閉させるものとなっている。

アドルフ
アドルフ

ちなみにパンターは古い順にD→A→G→F型となっています。

この順不同な理由は現在でも不明なのだとか。


ヴァルダ
ヴァルダ

更にG型の後期に製造されたものは、防盾下部が垂直になっている。

元々ここは横から見たときに半円状になっていたのだが、ショットトラップ対策として垂直なアゴがついている。

アドルフ
アドルフ

ショットトラップ……。

あれですね、弾いたはずの弾がそのまま自車の別の箇所に当たることですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

うむ。

半円状の防盾下部に敵弾が命中した際に、弾いた弾がそのまま車体上部に当たってしまう。

逃げるな 説明するんだ 黒騎士物語について

ヴァルダ
ヴァルダ

さて、今回製作するキット名についた「黒騎士物語」

戦争劇画の第一人者と呼ばれる、小林源文氏の代表作とも言える劇画だ。

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アドルフ
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氏の作品は筆者も幾つか持っていますな。

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ヴァルダ
ヴァルダ

黒騎士物語は元々、模型雑誌月刊ホビージャパンで80年代に連載されていた劇画。

舞台は第二次世界大戦後半の東部戦線。

ドイツ軍のエルンスト・フォン・バウアー中尉率いる第8戦車中隊、通称黒騎士中隊に主人公のクルツ・ウェーバーが補充兵としてやってくるところから話が始まる。

東部戦線における彼ら戦車部隊の戦いを描いた物語なんだ。

1943年秋、ロシア南部の名もない村はずれにいた第8中隊から、この物語は始まる。

ドイツ軍の夏季攻勢”ツィタデレ”戦後、戦局は悪化するばかりだった……

黒騎士物語 エピソード1冒頭より
アドルフ
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主人公は補充兵のクルツ。

……なんですが隊長のバウアー中尉のキャラが余りにも濃いため、やや影が薄いですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

パンターG型が出てくるのは物語後半のエピソード9から最後の章まで。

軍規違反で戦車を取り上げられ、懲罰部隊で戦車猟兵として戦っていた黒騎士中隊の面々が戦車部隊として復帰する。

その際に与えられたのが、III号突撃砲G型5輌と、このパンターG型12輌であったんだ。

懲罰部隊での過酷な戦闘で、元の隊員は大尉に昇進したバウアーと以下6名のみ。

車輌と同じく、別の懲罰部隊からやってきた兵士達を補充した新生黒騎士中隊は、再びソ連軍と砲火を交えるべく戦線へと向かう……

私と共に、祖国ドイツと兄弟肉親のために死ね!

犬死にはさせん。

エピソード9よりエルンスト・フォン・バウアー大尉

俺は病気なんだ、ここから出してくれ。

だまれ、俺もお前も戦争という病気だ。お前の病名は装填手、そしてお前がいないと俺たちは戦争を出来ないんだぞ。

エピソード10より、黒騎士中隊パンター搭乗員ら
アドルフ
アドルフ

重厚な絵柄と独特の台詞回しは氏の作品の特徴ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

パンターG型はエピソード9から最後の章まで登場するけど、度重なる戦闘で一度エピソード13までに消耗してしまう。

しかし次のエピソード14で訪れた補充訓練施設にて、再びパンターG型を10輌補充III号突撃砲に代わって補充されたヘッツァー6輌とともに戦闘へ投入される。

諸君、茶番は終わりだ。イワンがそこまで来てるんだ。

ここの偉いさんは戦う相手を間違っているらしい。

糞ったれめ

俺のケツでもなめろ!

エピソード13より、バウアー大尉と憲兵のやりとり

なんてせまいんだ、最低だぜ。

一発くらったら即昇天、火葬付きの棺おけさ。

黙れ!優れた戦車兵は優れた兵器に勝るんだ。

エピソード14より、黒騎士中隊ヘッツァー搭乗員ら。
アドルフ
アドルフ

酷い言われようですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

ヘッツァーはII号戦車L型(ルクス)との比較で不採用になった、新型38(t)の部品を流用、75mm砲を装備した駆逐戦車。

以前作ったIV号突撃砲同様、III号突撃砲の代用品として急遽開発された。

小さい車体に大型の戦車砲を無理矢理乗せているため、小型の割に機動力は高くなく、車内も狭い。

生産性が高く、必要最低限の火力と装甲は持ち合わせているため、戦局が悪化したドイツ軍の中では重要な戦力だったんだけど。

アドルフ
アドルフ

この車輌もかつて黒騎士物語版として発売されていますな。

筆者も一度組み立てて、奥底にしまっちゃうおじさんしていますが。

黒騎士中隊の車輌では一番地味ですが、このキットには主人公のクルツ軍曹の人形が付属するのがミソですな。

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ヴァルダ
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話をパンターG型に戻そう。

ソ連軍の猛攻により、ここで補充した車輌もパンター1輌を除き全損。

最後の章ではこの生き残った車輌に主人公クルツが搭乗。

彼が手に入れたティーガーII(バウアー搭乗)と共にソ連軍へ最後の攻撃を仕掛ける……

いい買い物です。SS修理中隊が喜んで古い軍服と交換したのであります。

最後の章より、クルツ・ウェーバー軍曹

もう戦争は終ったと思っているな。

ドイツ戦車兵精神を教育してやるか。

黒騎士1より黒騎士2

左側面へ突撃する。

最後の章より、エルンスト・フォン・バウアー大尉

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ハセガワ 1/35 黒騎士物語 キングタイガー ヘンシェル砲塔 プラモデル SP395

アドルフ
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この話の中で、黒騎士中隊には様々な車輌が配備されます。

その中でパンターG型は、物語後半にずっと登場しつづけます。

ある意味、黒騎士物語を代表する車輌とも言えますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

黒騎士物語の面々が外伝作品や他作品へのゲスト出演時には、本編序盤と同じIV号戦車H型に搭乗していることが多い。

こちらはこの記事を書いている2020年9月現在もコラボキットは存在しないね。

ドラゴン社系列は大量のパーツを与えてくれた

ヴァルダ
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とりあえず箱の中身を確認。

まずは説明書と4枚付いてくるEランナー。

アドルフ
アドルフ

説明書にランナーが大量に描かれていますね。

ヴァルダ
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ドラゴン社はパーツを細分化する傾向にあるからね。

このサイバーホビーはドラゴン社のブランドの一つ。

元々はオンライン販売専門ブランドだったのだとか。

筆者はこのキットを秋葉原のヨドバシ店頭で購入したけど。

アドルフ
アドルフ

正直、筆者もこの二つの違いがわかっていないようですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

このキットが発売された当時、日本では輸入代理店が異なっていた。

ドラゴンはアオシマサイバーホビーはプラッツが担当。

2020年9月現在は両方ともプラッツが輸入代理店となっている。

アドルフ
アドルフ

そのほかにもランナーがたくさん。

車外装備は他の車輌と共有できるようにか、別ランナーでそれぞれ付属します。

ヴァルダ
ヴァルダ

この量のパーツであるけど当時は4000円前後と、タミヤ製キットと遜色ない値段だった。

現在の同社系列のキットは軒並み値上がりして2倍近い値段になっているけど。

それと、履帯はベルト式のDS(ドラゴンスチレン)トラック。

当時の同社は切り出し済み組み立て履帯、マジックトラックが主流だったね。

アドルフ
アドルフ

現在はDSトラックが主流のようですな。

タミヤのベルト式同様に接着、塗装ができる素材です。

しかし、謎の液体を染み出して硬化してしまうという報告もあるようで・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者の手元のものにはあまり見られない・・・・・・

と思いきや、作りかけで放置していたカバさんチームの履帯が硬化してボロボロになっていた。

アドルフ
アドルフ

これは別売品使用必須ですな。

今回の黒騎士パンターは9年経った今でも無事です。

ヴァルダ
ヴァルダ

カバさんチームのIII号突撃砲のほうが後から購入したはずなんだけど・・・・・・。

このキットは何回か改訂しているけど、筆者が購入したのは初回版だから、確か2012年末の発売かな。

アドルフ
アドルフ

話をパンターG型に戻します。

・・・・・・ヴァルダ殿、砲塔が組みかけになっているようですが。

ヴァルダ
ヴァルダ

じつは一度筆者はこのキットに手をつけているんだ。

途中で別のキットに浮気したのか、大量のパーツに戦意喪失したのか、組み掛けで放置してしまったようだけど。

アドルフ
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よくある話ですな、Zbv行きだ。

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フォイア! 砲塔から組んでみよう

ヴァルダ
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それでは作戦を開始する。

説明書では足回りから組むように指示されているけど、今回は組み掛けとなっている砲塔から組んでいく。

前述したとおり、黒騎士物語のパンターG型は登場期間も長く、車輌ごとの個体差もある。

今回はエピソード9から13までに登場した、バウアー大尉搭乗の01号車をイメージしてみよう。

アドルフ
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同車はエピソード13で、一時的に行方不明になった大尉に代わってクルツ軍曹が指揮。

機関故障によって同回で放棄しています。

ヴァルダ
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エピソード9の扉柄ではバウアー大尉の乗る本車の砲塔に、クルツらが中隊マークを描く様子が描かれている。

バウアー大尉の車輌はアゴ付き防盾ツィンメリットコーティングが特徴だ。

実際は後期防盾とツィンメリットコーティングの組み合わせは余り見ないけど・・・・・・。

アドルフ
アドルフ

本キットには02号車のマーキングも付いてきます。

エピソード9から13の02号車は古参隊員、オットー・シュルツ准尉が搭乗する車輌で、こちらはアゴなしの旧型防盾を装備しているようです。

エピソード14から最後の章の02号車はアゴ付きの車輌で、クルツ軍曹が搭乗します。

見た感じ防盾を含め、その他の車輌も個体差があるようですね。

情け無用!細分化パーツ!

ヴァルダ
ヴァルダ

ドラゴン社系列のキットの特徴がこのパーツ達。

細分化されている上に、パーツに対してゲートが多く、処理に時間がかかる。

ただこのゲート部分に押し出しピン跡がくるので、パーツ自体に跡がこないのが利点。

アドルフ
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どちらかといえばこれらのパーツ構成は、オープントップの自走砲とかで生きてきそうですな。

アドルフ
アドルフ

砲塔天面パーツもご覧の通りですな。

ペリスコープがクリアーパーツなのも特徴です。

ヴァルダ
ヴァルダ

一部選択する部品があるけど、筆者はいまいち違いがわからないので何となく選んでしまっている。

部品が細分化されているので細かい違いも再現できるけど、どのように違うのかが何も説明がされていないので、初心者には難しいかもしれないね。

アドルフ
アドルフ

砲塔後部のハッチはヒンジ軸に接着剤をつけないようにして組み立てれば可動します。

ここは乗員の非常脱出用のほかに、砲弾搭載時なんかも使われたようですね。

ヴァルダ
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組み上げるとこんな感じに。

バウアー大尉の車両は対空機銃架や偽装用フックは取り付けていないようなので省略。

キューポラは後でペリスコープを取り付けられるように、ここでは接着していない。

今回の戦果はどれくらいだ

アドルフ
アドルフ

ここでツィンメリットコーティング

やり方は以前の記事を参照です。

このキットには今回ポリパテとコーティングブレードを使ってコーティングを行っています。


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ヴァルダ
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砲塔がだいたい出来上がったところで、今回は止めておこう。

続きは次回。

この記事で作っているキット

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