クレオス IV号駆逐戦車L/48製作記④(完成)

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戦車・装甲車等製作記
アドルフ
アドルフ

クレオスのIV号駆逐戦車を作っていきましょう。

ヴァルダ
ヴァルダ

前回は車体上下を合わせて、全体の組み立て作業を終えた。

今回は塗装作業。

そのままデカール貼りやウェザリングも行って完成に持ち込もう。

 

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塗装図の確認

ヴァルダ
ヴァルダ

このキットに収録されている塗装図はL/48型が3種類。

  • SS第1装甲師団LAH(ライプシュタンダルテ・アドルフ・ヒトラー)所属車(1944年 ノルマンディー)
  • 所属不明(1944年 ドイツ国内)
  • シリア軍戦車連隊所属車(1954年 中東)

また今回は選んでいないけど、L/70型ラングは2種類。

  • 所属不明(1944~1945年 西部戦線)
  • 第116装甲師団所属車(1945年 ドイツ・ルール)

となっている。

今回は気分を変えてL/48型のシリア軍所属車輌で塗ってみよう。

アドルフ
アドルフ

ラングのものは現在タミヤ製品がありますからね。

デカールを組み合わせても面白そうです。

タミヤ IV号駆逐戦車/70(V)ラング 製作記①
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下地を作る

ヴァルダ
ヴァルダ

まずは下地の準備。

今回はハッチの取っ手を真鍮線で新造したから、ガイアノーツのマルチプライマーを塗る。

小面積だから筆塗りで問題ない。

ヴァルダ
ヴァルダ

お次はサーフェイサー。

マフラーや砲身など合わせ目消しをしたところ、足回りなど埋めたり切り取ったりしたところを中心に吹く。

キズの確認がメインのためクレオスのMr.サーフェイサー1000番を使用。

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アドルフ
アドルフ

定番品ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

続いてモデルカステンの履帯色

普段ならシャドー用の下地は黒とか茶色だけど……

切り替えが面倒なので足回りだけでなく、全体にこの色を吹き付ける。

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アドルフ
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実際のところ、使おうとした黒サフを切らしていたのが原因のようです。

 

アラブっぽい緑色を選んで塗ってみる

ヴァルダ
ヴァルダ

ここでようやく基本塗装になる。

しかし筆者はここで少し悩んだんだ。

アドルフ
アドルフ

と、なりますと?

ヴァルダ
ヴァルダ

まずキットの塗装図だとダークグリーンで塗装するように指示が出ていたんだ。

しかし少し前に限定生産されたドラゴンの中東戦争シリーズのキットを調べたところ、これらはダークシーグレイで塗装するように指示されているようだった。

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ドラゴン
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アドルフ
アドルフ

新しいスマートキット版のIV号駆逐戦車もラインナップされていますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

ただ筆者としては「青みの強い緑」で塗ってみたかったらしく、上記二色はイメージと違った。

そこで色々比較した結果、今回はMr.カラーのフィールドグレー2を使うことに決定した。

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アドルフ
アドルフ

この色、元々はドイツ軍兵士の軍服に使われている色ですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

とりあえず目立たない裏側から始めてみた。

問題ないようだったのでこのまま進んでいく。

アドルフ
アドルフ

足回りは黒く塗った履帯を避けつつ塗っていきましょう。

ヴァルダ
ヴァルダ

全体を塗るとこんな感じ。

単色塗装なのでこれで基本塗装は終わり。

アドルフ
アドルフ

悪くない感じですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

ついでにここで光沢クリアーを吹いて保護しておく。

ちょっと表面がガサガサしていて、後のウェザリング用品が過剰に引っかかりそうだったのでね。

アドルフ
アドルフ

このクレオス製品の元になったドラゴン製品、表面が梨地のものが多いですからね。

 

デカールを貼り付ける

ヴァルダ
ヴァルダ

こちらが付属のデカール。

下のL/48用と上のL/70ラング用が両方付属する。

アドルフ
アドルフ

これもどうやらドラゴン製品そのままのようですな。

シート左下の不自然に切り取られた部分はおそらく同社のロゴですね。

アドルフ
アドルフ

デカールはこれだけですね。

なんて書いてあるのでしょうか。

ヴァルダ
ヴァルダ

すまない、アラビア語はさっぱりなんだ。

緑一色の塗装と相まってシリアというよりサウジアラビアにも見えるね。

 

伝家の宝刀バフウォッシングを施す

アドルフ
アドルフ

ここからはウェザリングパート。

まずは以前のヴェスペ同様タミヤエナメルのバフでウォッシングです。

これだけで埃っぽくなります。

ヴァルダ
ヴァルダ

ただサンド系塗装に対してはあまり目立たないのが難点。

バフのウォッシングに関しては当該記事ができたので、そちらも参照にしてもらいたい。

お手軽戦車ウェザリング!伝家の宝刀バフウォッシング
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新たなる試み 車外装備の基本塗装を省くことは可能なのか

ヴァルダ
ヴァルダ

説明が前後するけど、部分塗装はこれだけ。

  • 木の部分は水性ホビーカラーのウッドブラウン
  • クリーニングロッドの先端はタミヤアクリルのバフ
  • 予備転輪はタイヤブラック
  • 照準器はタミヤアクリルのガンメタル
  • 尾灯は水性ホビーカラーのクリアーレッド
アドルフ
アドルフ

ヴァルダ殿、スコップなどの金属色が塗られていませんが。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者が新しいことを試すらしい。

「車外装備はサビ塗装を施す。じゃあわざわざ金属色を塗る必要はないのでは?」

と思ったらしく。

アドルフ
アドルフ

うまくいくんですかね。

ヴァルダ
ヴァルダ

サビ色塗装はクレオスのウェザリングカラー。

先にステインブラウン、続いてラストオレンジと重ねる。

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ヴァルダ
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塗り終わってみるとこんな感じ。

意外といけるかもしれない。

より詳しく取り上げた記事もできあがったので、そちらも参考に。

部分塗装省略!戦車の車外装備にいきなり錆ウェザリング
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アドルフ
アドルフ

車外装備の金属色だけでなく足回りのゴムリムも塗っていないんですよね。

ヴァルダ
ヴァルダ

あちらも筆者が億劫になったようだ。

  • 下地に黒系の色を塗る
  • それを避けるように転輪に車体色を吹き付ける

といったようにしている。

ヴァルダ
ヴァルダ

車体後部に手をつけていたついでに恒例のオイル色をばら撒いておく。

アドルフ
アドルフ

こちらも詳しい記事ができあがりました。

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アドルフ
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マフラー先端は焼けを意識してウェザリングカラーのマルチブラックですね。

ヴァルダ
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車体後部はこれで終わり。

 

ウェザリングライナーによる雨だれ

アドルフ
アドルフ

ヴェスペを生贄にして以前紹介したウェザリングライナー。

それを使いたいところですが、手に取ったついでに照準器のスコープをこいつで塗ってみます。

ヴァルダ
ヴァルダ

余裕がある人はスコープのレンズをクリアパーツで自作して装着するのもありだね。

筆者は面倒なので黒く塗る以外はそのままだけど。

アドルフ
アドルフ

筆者の中でのウェザリングライナー本来の役目である雨だれ再現。

今回は

  • 溶剤にペン先をつける
  • 軽い力で描くに気をつけた

ところ、よりそれらしい仕上がりになりました。

ヴァルダ
ヴァルダ

IV駆は平面が多いからより雨だれ映えする。いつもより多めに描いてみよう。

アドルフ
アドルフ

溶剤で拭き取るパターンもやりました。

ただ「タミヤアクリル溶剤+筆で拭き取り」はいまいち拭き取りにくかった気がします。

ヴァルダ
ヴァルダ

おや、以前のヴェスペでは拭き取れた気がするんだけど。

アドルフ
アドルフ

筆ではなくガイアノーツのフィニッシャーではうまく拭き取れましたが・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

再調査の必要がありそうだね。

アドルフ
アドルフ

追記

詳しい記事ができあがりました。

こちらではクレオスのウェザリングカラーを使用しています。

サクッと!ウェザリングライナーでプラモデルに雨だれ・錆だれ汚れを施す方法
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二重チッピングと二重ドライブラシ

アドルフ
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次は二重チッピングの準備です。

今回はグリーン系の色なので、明るい緑としてタミヤエナメルの明灰緑色を使います。

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ヴァルダ
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ジオニストな筆者は昔からザクのドライブラシ用としてたびたび使っている色だ。

アドルフ
アドルフ

二重チッピングの暗色部分。ここはいつもとかわらずウェザリングカラーのグランドブラウンです。

ヴァルダ
ヴァルダ

あまりに面倒になったのか筆者はドライブラシを二重にして似たような効果を期待し始めたようだ。

こちらのほうが擦り付けるだけだから、チョコチョコ塗料を置くより簡単だったりする。

アドルフ
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チッピングについても詳しい記事ができました。

こちらも参考にしてください。

GO!GO!チッピング! ガンプラに傷を描き込む方法
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タミヤウェザリングマスターによる砂汚れ

アドルフ
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足回りはタミヤのウェザリングマスターです。

中東の砂漠をイメージして、Aセットのサンドやライトサンドをアクリル溶剤で溶いて塗っていきます。

ヴァルダ
ヴァルダ

例によってハッチ周辺にも砂汚れを擦り付けている。

搭乗員達の靴に付着した砂が移ったように……。

 

砲身のウェザリング

アドルフ
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砲身もちょっと変化をつけるためウェザリングカラーのマルチブラックを薄めて塗装です。

主にマズルブレーキと砲の根本に塗っています。

ヴァルダ
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マズルブレーキ部分は煤っぽい感じになってアクセントに。

ただ実物は爆発防止のため、こまめに掃除されていたようだ。

あくまで演出的に……。

 

つや消しを吹いて仕上げる

アドルフ
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最後はいつもどおり水性のつや消しを吹いて終わりにしましょう。

完成は目前です。

ヴァルダ
ヴァルダ

ところがつや消しを吹いて流れたのか、ウェザリングマスターが目立たなくなってしまった。

つや消しの上から塗り直し・擦り直しをしている。

アドルフ
アドルフ

やはりつや消しを先にしてからウェザリングのほうが良かったのでしょうか。

ヴァルダ
ヴァルダ

そうなると粒子に引っかかって今度はウェザリングカラーがうまく拭き取れなくなることがあるんだ。

アドルフ
アドルフ

これも要検証ですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

とりあえず、これでシリア軍仕様のIV号駆逐戦車は完成だ。

アドルフ
アドルフ

以下ギャラリーとなります。

 

クレオス IV号駆逐戦車 完成!

アドルフ
アドルフ

ドイツ軍物が続いていましたが今回は気分を変えてシリア軍仕様でドイツ戦車を作ることに。

ヴァルダ
ヴァルダ

調べたところ、IV号駆逐戦車はフランス経由でシリア軍に配備されたらしい。

他にもチェコスロヴァキアを経由したIV号戦車などがシリアに買われ、中東戦争でイスラエル軍相手に投入されたとのこと。

アドルフ
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自走榴弾砲ヴェスペやIII号戦車N型付属の兵士と比較。

こうして比べてみると車高の低さがわかりますな。

 

作ってみた感想のコーナー

アドルフ
アドルフ

よくわからないバラバラの状態でしたが、何とか完成しましたな。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者によるこのキットの感想は……

  • L/48・L/70ラングの選択式になっており、お得感満載
  • 同じ選択式のものとしてタミヤ製品があるけど、今回のキットのほうがよりメジャーな形態を選べる(初期型のL/48・前部に鋼製転輪装備のラング)
  • 車体が盛大に反っていたので矯正しながら組む必要がある。
  • 選択式とはいうものの履帯はL/48でよく見られたもののみ付属。ラングで一般的だった軽量型履帯は付属しない。

といったところ。

アドルフ
アドルフ

古い製品ではありますが以外と悪くないような感じがします。

古いゆえに入手するのが難しそうですが。

今回のは筆者が中古品店で確保したものです。

ヴァルダ
ヴァルダ

機会があったら画面の向こうの君たちも挑戦してみてはいかがかな?

さて、今月の完成品はこいつで最後になりそうだね。

今月の戦果は・・・・・・

  • 購入 0
  • 完成 3(III号戦車N型、ヴェスペ、IV号駆逐戦車)

だ。

アドルフ
アドルフ

作りかけを動員しましたが、今まで月2個生産だったのをようやく超えましたね。

ヴァルダ
ヴァルダ

ただ、来月は確実に購入が1出るはずだよ。

アドルフ
アドルフ

それはどういうことでしょうか。

ヴァルダ
ヴァルダ

そのうちわかるさ。

今回はここまで。次回はおそらくその購入品を・・・・・・。

この記事で作っているキット

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