
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が長年積んでいた、AFVクラブのM10戦車駆逐車が完成しました。
今回は……。

引き続き鹵獲戦車シリーズとして、アメリカ戦車でも作ってみよう。
筆者が組みかけで放置していたものをサルベージできたので、まずはそれの紹介だ。

組みかけ品……
ここだと取り扱いに悩むんだよね。
キットの素の状態を紹介しづらいというか。

ただ筆者の未着手積みプラもだいぶ減ってきましたな。
代わりに組みかけ品がまだ大量に残っているという。

今後は組みかけ品の登場頻度が上がりそうだ。
その辺りはご了承を。
今回のお題 タミヤ M3スチュアート軽戦車


今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
M3スチュアート軽戦車だ。
この車輌は「アメリカ軽戦車 M3スチュアート(後期型)」として、新規金型品が2018年6月に発売された。
今回サルベージしてきたのはそれ以前に発売されていた旧製品のほうとなる。
残念ながら、2026年5月現在この旧版は生産休止品となっているみたいだけどね。

いつぐらいのものなんだろう。

2026年5月現在のタミヤの公式HPには2016年10月1日発売と日付がありましたが、これはおそらくその再販時の日付ですな。
シリーズNo.ですと新盤はタミヤMM360番。
今回の旧版は42番となっています。

諜報部の調査によると、1974年に初版が出たとの情報が出てきた。
とりあえず、70年代であることは確かだろう。
M3スチュアートとは?

この車輌は第二次世界大戦期にアメリカで開発され、連合軍各国でも使用された軽戦車だ。
愛称のスチュアートはシャーマンなどと同様イギリス軍によってつけられたもので、アメリカ南北戦争の南軍将軍であったJ・E・B・スチュアート将軍が由来。
この他ハニー(可愛いやつ)という愛称もあったようだ。

どうやらM3の前身であったM2軽戦車や、後継であるM5軽戦車もスチュアートの愛称を引き継いでいるようですな。

1930年代に登場した前身のM2軽戦車であったが、その時期に発生したスペイン内戦での様子から性能が不十分と判断されて改良を施されていった。
しかし改良を施されたM2軽戦車、M2A4でもまだ不十分だと判断され新型の開発がスタートする。
これが1940年7月にM3軽戦車として正式採用され、翌年3月ごろから生産が始まる。

1940年7月っていうと、第二次世界大戦が始まってフランスがドイツに降伏した直後だっけ。

そのままドイツ軍とイギリス軍の間でバトル・オブ・ブリテンが始まりますな。
……M3の正式採用と生産開始の時期が空いているのは、当時生産を担当するはずだった工場がまだM2A4を作っていたからと言われています。

M3軽戦車の特徴としては
- 主砲は37mm砲
- 車体前面の装甲厚は38.1mm
- 当時の技術的な問題で、装甲はリベットやボルトによる接合
- 設置圧を下げる目的で、M2軽戦車では浮いていた誘導輪をM3では接地した状態にしている
ことが挙げられている。
また車内容積を優先したため、この時点では傾斜装甲は採用されていない。
後に登場した改良型、M3A3では傾斜装甲や溶接接合の装甲になっているけどね。

まだまだ保守的な設計の戦車というか。
というかなんか装甲厚が中途半端な。

アメリカはインチ法だからね。
1インチは25.4センチ。
38.1センチは1.5インチだ。

砲塔のキューポラなんかもバリエーションがあったみたいですな。
今回のキットのもの曲線的なもの。
六角形型のキューポラを取り付けたタイプもあるようです。
ちなみに前述したタミヤのM3後期型はキューポラを廃止したタイプとなっています。
砲塔の形状自体も時期によって変化があるみたいですね。

アメリカ製の戦車だけど、実戦デビューとしてはイギリス軍に供与され北アフリカ戦線に投入されたものが最初。
信頼性の高い巡航戦車として活躍する一方、軽戦車であるが故に火力や装甲の不足という課題もあった。
同じくアメリカから供与されたM3中戦車(リー/グラント)が登場すると戦闘任務はそちらに任せ、M3軽戦車は主に偵察任務に使われるようになる。

M3軽戦車にM3中戦車……
ややこしいなぁ。

アメリカ軍もややこしいと感じたのか、M4シャーマン中戦車が登場した後にM4軽戦車は欠番となってM5軽戦車が登場していますな。
その後のM6は重戦車。
M7は軽戦車として設計されたものが中戦車になって採用されていますが、M4と役割が被ってしまい少数生産で終わったようです。
どちらかといえばM7は戦車というより自走砲のプリーストが有名ですが。

太平洋戦線・極東戦線では日本軍の九五式軽戦車や九七式中戦車を相手にしている。
ドイツ軍戦車と比較して日本軍の戦車は対戦車能力が低いので、M3軽戦車でも対抗はできたようだ。

日本軍もまとまった数のM3を鹵獲し運用していたようですな。
国産戦車の対戦車能力が低かったこともあってか
「日本軍最強の戦車は鹵獲したM3軽戦車」
という有名なジョークもあったり。

大戦前半の連合軍陣営を支えたM3スチュアート軽戦車。
タミヤの旧製品で作ってみよう。
サルベージ品を確認する


それでは箱……ではなくサルベージ品の確認を。
見ての通りほとんど組み終わって、塗装まで進んでいるんだけどね。

しかし妙な色だなぁ。

デザートピンクというやつですな。
このキットには収録されていないのですが。
確か使用した色はガイアノーツのノーツフレッシュピンクだった気がしますが……。

ノーツフレッシュホワイトだったかもしれない。
筆者の記憶が曖昧であまり覚えていないんだけどね。
……履帯はタミヤの旧製品でよく見かける焼き止め式のベルト式履帯。
パーツは確かランナー2枚分だった気がするね。
残念ながら説明書にはパーツリストが掲載されていないので、正確な情報じゃないんだけど。
組み立て説明図ではAランナーとBランナーの部品番号が確認できたぐらいだ。


元々キット収録の車輌にするつもりがなかったのか、デカールは手付かずで残っている。
少々汚れているが、直接使う部分でもないので問題ないだろう。

赤いネズミのマークはイギリス軍第7機甲師団「デザート・ラッツ」のものですな。
アフリカ戦線でドイツ軍のDAK相手に激戦を繰り広げた部隊として有名です。


説明書は古いタミヤMMにありがちな、日本語版と英語版の2冊体制。
折りたたまれ方からして、II号戦車F型のものを彷彿とさせる。

両方ともシリーズ初期の軽戦車だっけ。
生産休止になった旧M3スチュアートとは違って、II号戦車のほうは2026年5月現在も流通しているみたいだけど。

発売から50年以上経過していますが、定番品のタミヤMMとしては最古のものとして現在も君臨しているようです。


収録された塗装は4種類。
- アメリカ軍所属車 第1機甲師団第13機甲連隊第1大隊C中隊2号車(1942年末 チュニジア戦線)
- アメリカ軍所属車 第3機甲師団第32機甲連隊A中隊12号車(ヨーロッパ戦線)
- イギリス軍所属車 第7機甲師団第4機甲旅団第8騎兵連隊B中隊6号車(アフリカ戦線)
- カナダ軍所属車 第4カナダ機甲旅団第22機甲連隊C中隊所属車
となっている。
塗料の指示はアメリカ軍2種がオリーブドラブでイギリス軍はダークイエロー、カナダ軍はダークグリーンとなっている。

どれも個性的な見た目だね。
んで筆者は鹵獲車輌にするつもりだけど……。

今回は収録されていない塗装として、ロンメル将軍率いるドイツアフリカ軍団に鹵獲された車輌にしてみたいと思う。
デザートピンクの塗装がされているけど、これもサンドイエロー系の色に塗り直す予定だ。

世界各地で連合軍各国によって運用されたこともあって、枢軸国陣営に鹵獲された車輌も相当数あるようですな。
画像検索したところ、DAKの車輌は六角形キューポラを備えた車輌が多数派のようですが。
次回、組み立て再開!

今回はここまで。
次回からこのサルベージ品をレストアしていこう。

組み立てはほとんど終わっているから、とりあえず塗装のし直しからかな。
紹介するならもう一度最初から作りたいんだけど。

このキット、前述通り現在は生産休止中のようですからね。
最初から作るのが難しい状況なので……
なにより、筆者としては作りかけのストックを早く動かしたいというのもありますな。
これに限らず同じような状況のものが相当数存在しますし。

生産休止品入りしたのはリニューアル品である後期型のM3が発売したのもあるだろう。
今回のキットはそれの発売以前に入手したもののはず。
組み立て済みだけど、旧製品ゆえに注意しておきたいところはある。
今後はそこだけ確認して、塗装に入る流れになる予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット
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